
ソウルの中心で120年以上の時を刻む「広蔵市場(クァンジャンシジャン)」。ここは単なる市場ではありません。熱々のピンデトッが焼ける音、カルグクスの湯気、そして人々の活気が渦巻く、まさに「ソウルの胃袋」です。
「有名だけど、どこで何を食べればいいの?」「トイレは綺麗?」「混雑は?」そんなあなたの不安を解消し、グルメもショッピングも120%満喫するための完全ガイドをお届けします。Netflixで話題のお店から、リニューアルされた最新のトイレ情報まで網羅。この記事を読めば、あなたも今日から広蔵市場マスターです!
この記事の目次

30秒でわかる!広蔵市場の楽しみ方 超要約
- いつ行く? 比較的空いている平日の午後3時以降が狙い目です。
- どう行く? 地下鉄1号線「鍾路5街」駅の8番出口から出れば目の前です。
- 何をする? 1階ではピンデトッやユッケなどの絶品グルメを味わい、2階では宝探しのような古着ショッピングを楽しみましょう。
- 持ち物は? 屋台での支払いは現金(韓国ウォン)が基本です。
- トイレは? 心配無用!近年リニューアルされた清潔な公共トイレがあります。
訪問前に知るべき広蔵市場の基本情報
広蔵市場の旅を最高のものにするには、少しの予習が鍵となります。1905年、日本の商圏拡大に対抗すべく朝鮮の商人たちが設立した、韓国初の常設市場という誇り高い歴史に思いを馳せれば、目の前のグルメが一層味わい深くなるはずです。

アクセス:もう迷わない!鍾路5街駅「8番出口」が正解
ソウルの中心にあり、アクセスは抜群です。
- ベストアクセス: 地下鉄1号線「鍾路5街(チョンノオガ)駅」8番出口を出てまっすぐ進むと、市場のメインゲートがすぐに現れます。
- 代替ルート: 地下鉄2・5号線「乙支路4街(ウルチロサガ)駅」4番出口からも徒歩約100mです。
- 明洞から: 地下鉄で約13分。バスならソウルの街並みを楽しみながら移動できます。
営業時間・定休日:行く前に必ずチェック!
市場はエリアごとに顔が違います。お目当ての場所が開いているか、下の表で確認しましょう。
エリア | 営業時間 | 定休日 | 備考 |
---|---|---|---|
食べ歩き横丁 | 9:00 – 23:00 | 年中無休 | 店舗により異なる |
一般商店 | 9:00 – 18:00 | 日曜日 | 布地、韓服など |
古着商店街 | 10:00 – 19:00 | 日曜日 | 2階に位置 |
出典: 広蔵市場公式サイトなどの情報に基づく
ポイント: 日曜日でも食べ歩きは楽しめますが、古着や韓服のショッピングはできません。
混雑回避のゴールデンアワーと滞在時間
- 避けるべき時間: 平日のランチタイム(12時〜14時)と、終日混雑する週末。
- おすすめの時間: 平日の午前10時半頃か、午後の3時以降が比較的スムーズです。
- 滞在時間の目安: グルメだけなら約2時間、古着探しもするなら3時間以上あると安心です。
最重要!支払い方法とトイレ事情
- 支払い: 屋台では現金が必須です。大きな食堂ではカードが使えることもありますが、スムーズな食べ歩きのために10,000ウォン札や1,000ウォン札を多めに用意しましょう。
- トイレ: 広蔵市場には「ホテルのよう」と評されるほど清潔でモダンな公共トイレがあります。また、「パッカネピンデトッ」のような大型店は店内に綺麗なトイレを備えているので、食事の拠点にすると便利です。
広蔵市場グルメ大辞典:これを食べずには帰れない!

市場の心臓部「うまいもん通り」へようこそ!ここでは、絶対に外せない代表グルメから話題のお店まで、あなたの食欲を刺激するメニューをご紹介します。
広蔵市場の三種の神器
まずはこれだけは押さえておきたい、市場の顔とも言える3大グルメです。
ピンデトッ (緑豆チヂミ)
石臼で挽いた緑豆の生地をたっぷりの油で揚げ焼きにした、外はカリッ、中はふわふわの絶品チヂミ。玉ねぎ入りの醤油ダレが相性抜群です。

- スニネピンデトッ: いつも行列が絶えない超有名店。揚げたての味は格別です。
- パッカネピンデトッ: ユッケや麻薬キンパも一度に楽しめる人気店。清潔な店内トイレがあるのも嬉しいポイントです。
ユッケ (生肉)
新鮮な牛肉をごま油と醤油で和え、卵黄と梨を絡めて食べる至福の逸品。市場内には専門店が集まる「ユッケ通り」があります。

- プチョンユッケ: ミシュランガイド掲載の世界的な名店。その味は折り紙付きで、平日でも行列は覚悟しましょう。
- ユッケチャメチッ: 地元で長く愛される元祖的な人気店です。
麻薬キンパ (麻薬キムパプ)
「麻薬」の名にふさわしい、やみつきになるミニ海苔巻き。人参とたくあんだけのシンプルな具ですが、ピリ辛のからし醤油タレが後を引く美味しさです。

- モニョキンパ: ゴードン・ラムゼイも訪れた元祖の店として有名です。

メディアのスター vs 地元民の伝説
カルグクス (手打ち麺)
Netflixで一躍有名になった「コヒャンカルグクス」。優しい味わいの手打ち麺を求める人で常に行列ができています。ただ、現地のレビューでは賛否両論あるため、旅の目的のひとつとして「体験」を楽しむのが良いかもしれません。

スンデ (豚の腸詰)
見た目で敬遠されがちですが、もち米や春雨が詰まったディープな韓国の味。もし出会えたらラッキーなのが、毎日午後3時50分頃に現れる「3時50分のスンデおばあさん」の屋台。売り切れ次第終了の幻の味です。

行列のできるスイーツ&スナック
- クァベギ (ねじり揚げドーナツ): もちもち食感で大人気のドーナツ。30分以上の行列も当たり前ですが、並んででも食べる価値ありです。
- ホットク: 黒糖やナッツが入った甘いおやきは、特に寒い季節にぴったりです。
- トッポッキ: 広蔵市場のものは、他より太いお餅(カレトック)を使っているのが特徴です。
グルメだけじゃない!2階の古着市場で宝探し
広蔵市場の魅力は1階だけではありません。階段を上った先には、ファッション好きにはたまらない別世界が広がっています。

攻略法①:まずは「수입구제(輸入古着)」の看板を探せ
食品エリアを抜けた先にある簡素な階段を上ると、そこは古着の山がひしめく巨大な迷路。「수입구제(スิプクジェ)」と書かれた看板が目印です。
攻略法②:プロが教える買い物術4か条
- 目的を決めて行く: 「ヴィンテージのデニム」など、探すアイテムを絞ると効率的です。
- 現金は必須: ほとんどの店でカードは使えません。
- 価格交渉を楽しむ: 交渉は文化の一部。言い値の半額からスタートしてみましょう!
- 試着は工夫次第: 試着室はないものと考え、服の上から合わせられる服装で行くのがおすすめです。
広蔵市場を120%楽しむ!半日モデルコース
市場グルメと周辺の観光を組み合わせた、欲張りな半日コースをご提案します。
時間 | スポット | 所要時間 | やること |
---|---|---|---|
14:00 | 広蔵市場 到着 | 30分 | まずは行列のクァベギをゲットして食べ歩きスタート。 |
14:30 | うまいもん通り | 60分 | ピンデトッで腹ごしらえ。 |
15:30 | ユッケ通り | 60分 | 名店で新鮮なユッケを堪能。 |
16:30 | 清渓川 | 60分 | 市場の南側へ。川沿いを散歩して食休み。 |
17:30 | 宗廟 | 60分 | 世界遺産の荘厳な空間で静かな時間を過ごす。 |

広蔵市場に関するQ&A
Q. 一人でも楽しめますか?
A. もちろんです!カウンター席の屋台が多く、一人でも気軽に食べ歩きできます。
Q. 雨の日でも大丈夫?
A. メイン通りはアーケードになっているので、雨でも問題なく楽しめます。
Q. 韓国語が話せなくても大丈夫?
A. メニューを指さしたり、簡単な英語でコミュニケーションが取れる店がほとんどです。困ったら赤いベストを着た観光案内ガイドを探しましょう。
まとめ:広蔵市場はソウルの魂に触れる場所

広蔵市場は、ただお腹を満たすだけの場所ではありません。120年の歴史と人々のエネルギーが詰まった、ソウルの魂に触れられるパワースポットです。
少しの計画と冒険心があれば、あなたの旅は忘れられない特別な体験になるはず。さあ、このガイドを片手に、あなただけの広蔵市場の物語を見つけに出かけましょう!